私たちが株主優待を強化し始めて約1年。
2023年の4月〜2024年3月までの1年間で受け取った家電量販店の優待をまとめました。
優待は買い物に使える商品券です。
QUOカードバージョンの記事はこちら。
優待クオカードまとめ(2023年) | くまことうさおの株主優待&おでかけブログ (odekaketokabu.com)
2023年に受け取った商品券の一覧
私たちが2023年4月〜2024年3月までに優待で受け取った商品券は全部で5社、総額4,000円分でした。
コード | 会社名 | 保有株数 | 商品券 |
3048 | ビックカメラ | 100株 | 1,000円×1枚 |
7513 | コジマ | 100株 | 1,000円×1枚 |
8282 | ケーズホールディングス | 100株 | 1,000円×1枚 |
9831 | ヤマダホールディングス | 100株 | 500円×2枚 |
(8173 | 上新電機 | 1株 | 5,000円) |
商品券は店頭(一部ネットも可)で商品購入の際に利用することができます。
おつりは出ませんが、1,000円のお買い物であれば商品券だけ渡せばOK。お金と同じです。
他にも電気屋関連の株はありますが、使い勝手と予算の都合でビックカメラ、コジマ、ケーズ、ヤマダの4社を保有していました。
(現在はヤマダを売却し、エディオンを新たに購入しています。)
上新電機(ジョーシン)については利用条件が異なるため総額には含めていません。
その理由も含めて後ほど説明します。
100株買うならどこがいい?
ではそれぞれの優待の特徴を見ながらどこを買うのがおススメなのか見ていきましょう。
優待額が多いのは?
私たちと同じ100株保有している場合にもらえる優待商品券の額を表にしてみました。
権利確定月は年に2回あります。
条件:100株保有、株価は2024年5月某日
株価 | 優待前半 (1年目) | 優待後半 (1年目) | 年間合計 (1年目) | 年間合計 (1年~) | 年間合計 (2年~) | |
ビック カメラ | 1478 | 1,000円 (8月) | 2,000円 (2月) | 3,000円 | 4,000円 | 5,000円 |
コジマ | 852 | 1,000円 (8月) | 1,000円 (2月) | 2,000円 | 3,000円 | 4,000円 |
ケーズ | 1409 | 1,000円 (9月) | 1,000円 (3月) | 2,000円 | 4,000円 | 4,000円 |
ヤマダ | 432 | 1,000円 (9月) | 500円 (3月) | 1,500円 | 1,500円 | 1,500円 |
ビックカメラは、8月のみ1年以上保有で1枚追加、2年以上保有で2枚追加。
コジマは、8月のみ1年以上保有で1枚追加、2年以上保有で2枚追加。
ケーズは、追加は1年以上のタイミングのみ。年2回どちらも1枚ずつ追加。
ヤマダは、年数や保有数による加算がありません。
1年目で見たとき、年間でもらえる額が一番大きいのはビックカメラ。
優待券の額は少ないけれど、取得に必要な資金が一番少ないのはヤマダということになります。
長期保有ではビックカメラ、コジマ、ケーズは増えますが、ヤマダは何年持っていても額が増えません。
コジマは経営不振によりビックカメラの子会社となっています。
優待利回りがいいのは?
では、どの会社の株に一番お得感があるのかを優待額ではなく優待利回りを計算して確かめてみましょう。
優待利回りは、優待金額÷投資金額×100で求められるよ。
3%を超えると高評価と言えるんじゃないでしょうか。
条件:100株保有、株価は2024年5月某日
株価 | 保有株数 | 1年未満 | 1年以上 | 2年以上 | |
ビックカメラ | 1,478 | 100 | 2% | 2.7% | 3.4% |
コジマ | 852 | 100 | 2.3% | 3.5% | 4.7% |
ケーズ | 1,409 | 100 | 1.4% | 2.8% | 2.8% |
ヤマダ | 432 | 100 | 3.5% | 3.5% | 3.5% |
優待額ではビックカメラが圧勝でしたが、利回りで見てみるとヤマダがいいんですよね。
ヤマダは保有期間による増額を行っていませんが、初めから高水準な優待であることがわかります。
株価が低いから5万円あれば100株買えちゃうね。
100株で買うワケ
ご紹介している家電量販店の株は、基本的には100株で保有しています。ジョーシンは除きます。
優待をもえらる最低ラインが100株なので最低限100株は買うとして、200株持っているからといって優待が2倍、300株持っているからといって優待が3倍になるということはありません。
配当の場合は持っている株が多いほどたくさんもらえるんだけどね。
ビックカメラのケースを例にして見てみましょう。
100株、500株、1,000株、10,000株の4パターンが用意されており、10,000株保有していると1年目で年間50,000円分もの優待券がもらえます。
しかし、株価1,478円(2024年5月某日)で計算してみると、このようになります。
株数 | 取得に必要な資金 | 優待年額(1年目) | 優待利回り |
100株以上 | 147,800円 | 3,000円 | 2% |
500株以上 | 739,000円 | 5,000円 | 0.67% |
1,000株以上 | 1,478,000円 | 10,000円 | 0.67% |
10,000株以上 | 14,780,000円 | 50,000円 | 0.33% |
保有株数が増えるほど利回りが減っていくんです。
資金に余裕があるなら別ですが、効率よく優待をもらうなら100株保有するのがいいのではないでしょうか。
優待券のルール
優待券はお金と同じように使えるとお伝えしましたが、使い方にはそれぞれルールがあります。
ビックカメラ、コジマ、ケーズ、ヤマダ優待券の使い方
それぞれの優待券の使い方のルールをジョーシンかそれ以外かに分けてお話していきます。
有効期限はすべてに共通していて発送のタイミングから約半年。
5月発送なら有効期限は11月末といった感じです。
有効期限を過ぎたものは使えませんのでご注意ください。
おつりが出ないこともすべてに共通しています。
1枚 | 使用枚数 | おつり | 使える場所 | その他 | |
ビック カメラ | 1,000円 | 記載なし | 出ない | ビックカメラの店舗とネット ソフマップの店舗とネット コジマの店舗 | コジマと併用可 |
コジマ | 1,000円 | 記載なし | 出ない | コジマの店舗とネット ビックカメラの店舗 ソフマップの店舗 | ビックカメラと併用可 |
ケーズ | 1,000円 | 上限 32,000円 (32枚) | 出ない | ケーズ店舗のみ | 修理代、部品代にも使える |
ヤマダ | 500円 | 上限 25,000円 (50枚) | 出ない | ヤマダ店舗のみ | 買物1,000円ごとに1枚(500円)の利用 |
ソフマップもビックカメラの子会社なの。
ビックカメラとコジマは、ネットショッピングでも使えます。
しかし使用の際に優待券を送付する必要があり、有効期限が近い場合は期限内に支払いを終えられない可能性もあるので、店舗で使う方がおススメです。
ビックカメラとコジマは店舗で使う場合はそれぞれの優待券を組み合わせて使うこともできとても便利です。
ケーズとヤマダには使用上限枚数が決められていますので、一度にたくさん使う場合は注意してください。
ヤマダ電機は、買い物1,000円ごとに1枚(500円)の利用となっています。
ジョーシン優待券の使い方
ジョーシンは1株持っているだけで年に1回5,000円分の優待券がもらえることで有名であり人気でもあります。
2024年5月某日で1株約8,000円です。
ただし使い方には注意が必要です。
5,000円の優待券は1枚200円×25枚つづりになっており、1枚ずつ切り離して使います。
2,000円以上の買い物につき2,000円ごとに1枚(200円)利用可能。
つまり最大で10%オフってことね。
2,000円の買い物をしようと思えば1,800円は自腹なわけですから私としては得なのかどうかわかりにくい。
使い切れるかどうかわからなかったのでメルカリで売っちゃいました。
定価でしか買えない商品(Switchや一部の人気家電)に使う場合だとメリットがあるんじゃないでしょうか。
上新電機の権利確定月は9月と3月で、もらえる優待券は下の表のようになっています。
9月 | 3月 | 年額合計 | |
全株主 | 5,000円 (200円×25枚) | なし | 5,000円 |
100株以上 | 上と同じ | 2,200円 (200円×11枚) | 7,200円 |
500株以上 | 上と同じ | 12,000円 (200円×60枚) | 17,000円 |
2,500株以上 | 上と同じ | 24,000円 (200円×120枚) | 29,000円 |
5,000株以上 | 上と同じ | 36,000円 (200円×180枚) | 41,000円 |
優待券はたくさんいただけますが、買い物する時に自腹で払わないといけない額もそれなりになるので、使い勝手があまりよくないと感じてます。
優待券で色々買ってみました
ここからは、優待券で実際何を買ったのかを報告していきます。
ビックカメラ&コジマ
どちらかの店舗なら合算して使えるビックカメラとコジマ。
ビックカメラとコジマの優待券が合わせて2,000円分ありましたが、どちらも家の近くにないのでなかなか行けず。
帰省先から行けるビックカメラに行ってきました。
購入したのは子どものおもちゃ。
シルバニアファミリーのごちゃごちゃしたやつー!
おもちゃの他に、食洗器の庫内を洗う専用洗剤(1,000円)を購入し、足りない分は自腹で支払って使い切りました。
誕生日やクリスマスに買うほどでもないけど欲しがっていたものだったので、この機会に娘に買ってあげられて本人も私たちも大満足でした。
生活必需品を買うのではなく、なるべく楽しいことのために使いたいんだよね。
ヤマダ電機
ヤマダの優待は500円が2枚で1,000円分。
サーキュレーターを買い換えたかったので狙いを定めていざヤマダ電機へ。
現品限り特価価格3,000円のサーキュレーターを見つけたので即決でした。
色んな機能はいらない。首さえ降ってくれればいいんです。
ヤマダ電機で買い物をするのは初めてでしたが、数年前にTポイント(今はVポイント)欲しさに作ったヤマダNEOBANKにポイントが結構たまっており、今回の買い物に使えました。
その結果、株主優待1,000円分+ポイント分を引いてもらって自腹200円でサーキュレーターを買うことができました。
ケーズデンキ
ケーズの優待も1,000円分。
特別買うものがないので冷蔵庫の製氷フィルターと電池でも買おうかなと思っています。
製氷機フィルターは数百円のものですが、ネットで買うと送料がかかってしまうので店舗で買うようにしています。
ここからはうさおさんに説明してもらいます。
各社の業績について
家電量販店の業績や株価指標を比べてみました。
コード | 会社名 | 株価 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | PER | PBR |
3048 | ビックカメラ | 1478円 | 8156億円 | 142億円 | 1.7% | 29.9倍 | 1.82倍 |
7513 | コジマ | 852円 | 2679億円 | 48億円 | 1.8% | 22.2倍 | 1.04倍 |
8282 | ケーズ | 1409円 | 7184億円 | 187億円 | 2.6% | 20.9倍 | 0.93倍 |
9831 | ヤマダ | 432円 | 1兆5920億円 | 415億円 | 2.3% | 10.7倍 | 0.49倍 |
事業規模ではヤマダ電機が断トツ(業界1位)、ビックカメラ(業界2位)、ケーズデンキ(業界4位)が同じくらい、コジマ(業界6位)が小さい感じとなっています。
業界3位はエディオン、業界5位はジョーシンです。
営業利益率はどの企業も2%程度です。業界として、低収益なビジネスモデルとなっているようです。
割安度は、ヤマダ電機が最も割安、ビックカメラが割高、コジマとケーズデンキが同じくらいです。
エディオン、ジョーシンもまずまず割安となっています。
各社の配当について
家電量販店の配当などを比べてみました。
会社名 | 株価 | 1株配当 | 配当利回り | 配当方針 |
ビックカメラ | 1478円 | 21円 | 1.4% | 配当性向40% |
コジマ | 852円 | 14円 | 1.6% | 業績に応じた配分 |
ケーズ | 1409円 | 44円 | 3.1% | 配当性向40%(44円を下限) |
ヤマダ | 432円 | 13円 | 3.0% | 財務状況や業績などを勘案 |
配当利回りは、ケーズデンキとヤマダ電機が3%程度と高配当ですが、ビックカメラとコジマは1.5%程度とやや少なめとなっています。
エディオンは3%程度、ジョーシンは4%程度となっていて、配当重視か優待重視かで銘柄選定が変わってきそうです。
まとめ
2023年にもらった家電量販店の株主優待や配当についてご紹介しました。
優待券の額が高いのはビックカメラで利回りではヤマダ、配当利回りではケーズとヤマダがいいという結果になりました。
結局どこがいいの?って感じですよね。そうなんです。
どこがいいと断言はできません!
配当は金額で判断しやすいですが、優待は自分が本当に使いやすいかどうかが大事です。
自分に合った会社を見つけて株主優待生活を楽しみましょう!
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