くまことうさおです。
夫婦で本格的に投資を始めて4年目。
優待に力を入れ始めてからは丸2年経ちました。
この記事では、優待メインで買って失敗だった株を3つご紹介します。
「たった3つしかない?」
いえ、そんなことはありませんが、優待狙いだけではダメなんだなという教訓になった出来事だったので書き記そうと思います。
9262:シルバーライフ
ひとつめは、高齢者向けの配食サービスを行うシルバーライフ。
高齢者だけでなく、オフィスや子ども向けメニューも展開しています。
200株保有していれば年に1回10,000円相当の自社商品券がもらえるという人気の優待でした。
優待廃止
しかし2023年7月に突然、株主優待を廃止することを発表。
商品認知のために株主優待制度を実施していたが、より公平な利益還元や事業基盤の強化を行うことで企業価値を重視したいということで優待制度が廃止となりました。
人気の優待だったから商品認知には確かに貢献したよね。
自社の冷凍弁当を安く(タダ同然)で購入できる人気の優待でした。
来年もまたもらいたいと買い増しまでしていたのでダメージがかなり大きかったです。
弁当自体はめっちゃ気に入ってました。別記事で熱く語っています。
シルバーライフ優待レビュー(9262) | くまことうさおの株主優待&おでかけブログ (odekaketokabu.com)
戻らない株価
優待廃止を発表したあと株価はみるみると下がっていきました。
優待利回りは約4%の高水準。
それが一気にゼロになるわけですから、株主への影響は大きいです。
さらに優待廃止を発表するタイミングも悪かったんですよね。
最後の権利確定(7月)の5か月後(12月)に「次の優待はありません」と発表したもんですから、「そんな重大なことさらっと急に言うなよ」と気分を害した方も多かったのではないでしょうか。
あと半年待てば次の優待がもらえると思っていたので本当にがっかりしました。
業績は悪くないし事業を拡大しようと色々がんばっていますがなかなか戻らない株価。
「優待をやめます、その代わり配当上げます!」なら良かったのですが、配当は現在1.93%(予想)。
ほんの少しずつ増配はしていますがまだまだ高い水準ではありません。
優待廃止でがっかりした株主を引き付けておくには物足りない額と言わざるを得ませんよね。
優待廃止を発表して半年たった今でも、株価はまだ下がったままです。
3141:ウェルシアHD
ウェルシアはドラッグストア最大手。
2027年12月までにツルハと経営統合することでウエルシアの親会社であるイオンと主に巨大連合が出来上がると言われています。
店舗数も売り上げもトップを走り続けています。
戻らない株価
私たちがウエルシア株を爆買いをしてしまったのはウエル活にどっぷりはまっていた2021年頃。
株主優待でもらえるTポイント欲しさに夫婦そろって所有していました。
しかし、なぜかもう2年以上停滞しています。
多い時は含み損が50万円以上あったよね。ふふふ。
優待を改悪したわけでもなく、業績が悪いわけでもないのになぜか回復しない株価。
配当が低い(約1.76%)、元の株価が上がり過ぎていた、タバコの販売をやめたことで売上が減少した、TポイントとVポイントの統合でややこしいなど色々な理由がささやかれていますが、本当のところはよくわかりません。
といいつつ、普段は他のドラッグストアを利用して20日しかウエルシアに行かない私みたいな人間が原因のひとつかもしれませんね。
7780:メニコン
メニコンはコンタクトレンズやケア用品販売の大手。
優待は選択性になっており、メニコン店頭で使える商品券、サプリなどから選ぶことができます。
微妙な改悪
2024年3月権利確定分より優待内容が変更になりました。
主な変更点は優待券の金額が8,000円→10,000円に増額されたこと。
一見よくなっていると思われますが、私たちを含め「改悪」と感じる人もいたようです。
前回 | 2024年3月 | |
メニコン商品券 | 8,000円分 | 10,000円分 |
コンタクトケア用品 | ハードコンタクト用「O2ケアアミノソラ」12本 ソフトコンタクト用「エピカ アクアモア」12本 ※いずれか | なし |
サプリメント | 「めにサプリ」ビルベリー+M」3パック | 「めにサプリ」ビルベリー+M」3パック |
アイケア用品 | 「勝負目エステ」 4回分 | なし |
動物用サプリメント | 「ペロワン」3本 | 「ペロワン」3本 |
食品 | 「目留寿家のお茶」2缶 | 「目留寿家のお茶」2缶 「胡麻ドレッシング」1本 |
寄付 | 8,000円分 | 10,000円分(贈呈先の変更あり) |
改悪ポイント
商品券の額は上がったけれど選択肢からなくなってしまったものがあります。
それはコンタクトケア用品。
なぜダメなのかというと、商品券が使えるのはメニコン直営店のみだからです。
ネットでも使えません。
つまり店舗に買いに行けない人は、コンタクトケア用品をもらうことができなくなってしまったということです。
直営店は、「Menicon Miru」「Miru+」の他、「エースコンタクト」「富士コンタクト」「シティコンタクト」「ハマノコンタクト」のことを指します。
メニコンのコンタクトを扱っているからといってどの店舗でも使えるわけではありません。
私たちが住んでいる県にはひとつもありませんでした。
該当する店舗は現在28の都道府県(2024年9月時点)。
首都圏には集中していますが店舗がない場所も多く、特に関西は大阪のみです。
関西は神戸にも京都にもないのでかなり不便です!
ケア用品以外で欲しいものがなかったので仕方なく商品券を選びました。
出張で近くまで行った時に買ってくるから待っててね。
「勝負目エステ」も気になる商品だったのですが今回の優待から廃止に。
自分で買うほどでもないけど使ってみたーい。
戻らない株価
商品券の額を上げてメニコン的にはあくまでも「増額」しているし、配当も業績によって上下することはありますが増配傾向。
しかし一旦下がった株価はなかなか元に戻りません。
次の配当(2025年3月)は2.21%の予想だよ。
下がった原因はよくわかりませんが、業績、優待、配当どれも悪くない感じできていて会社に期待感が高まり過ぎていたのではないかと思っています。
そこへ来て、増額と見せかけつつ使い勝手の悪い商品券を継続しているあたりが「違う、そこじゃない」って思っちゃいました。
ネットで使えるようにしてくれるか、直営店以外でも使えるようにしてほしいですね。
メニコンその後
店舗でしか買えないと文句を垂れておりましたが、急遽うさおが大阪出張へ。
10,000円分の商品券で、ケア用品と欲しかった「勝負目エステ」を買ってきてもらいました。
店員さんに「妻のおつかいで」と告げると、「勝負目エステは勝負の前の日にするのがおススメです」とアドバイスをもらったそうです。
勝負の日っていつなの?ねえ。
店舗に行ける人にはとってもいい優待だと思いました。
勝手に他社と比較(ライオン)
2024年2月に株主優待の内容が一部変更になった「ライオン」。
優待をもらうためには1年以上の継続保有しているという条件が必須になりました。
人気のある優待×配当利回り低めという組み合わせはシルバーライフと共通しています。
優待は人気商品詰め合わせで、配当利回りは約1.81%だよ。
ところが優待の1年継続しばりを発表したところ株価の下落はなくむしろ上昇傾向に。
1年以上保有している株主は株を売りたくなくなりますし、かつ会社からの「優待は続けますよ。安心してくださいね。」というメッセージも感じます。
優待を廃止する会社も多い中、継続しばりを条件にする会社も増えていておもしろいですね。
ライオンの優待についてはこちらの記事でも紹介しています。
ライオン優待レビュー(4912) | くまことうさおの株主優待&おでかけブログ (odekaketokabu.com)
勝手に他社と比較(オリックス)
2024年3月権利確定分をもって優待を廃止した「オリックス」。
こちらは元々配当利回りも高く優待でもらえるカタログギフトも評判の会社でしたが、優待を廃止することを発表してからも株価への影響はほとんどありませんでした。
業績を反映した配当を実現するという会社の方針があり、それにきちんと結果を出しているところが評価されているのではないかと思います。
オリックスは好きな株のひとつ。これからも長期保有していきたいな。
まとめ
優待を強化したいと思って色々手を出して失敗だったなと思ったものを紹介しました。
諦めて売却済みのものもありますが、含み損をかかえて保有しているものもありますので、少しでも回復してほしいと願っています。
優待はもらう喜びは大きいけれど、資産形成や投資のつもりで株を買うならやはり配当の大小がとても重要だなと改めて感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント